トウキョウソナタ (黒澤清)

ひさびさの日記更新.本日は,黒澤清の新作鑑賞.

物語の暗転を示す中盤あたりから,恐怖感が増す.
毎度この暗示する表現が垣間見られる辺りから,恐怖感が向上して,
それと並行して絶望感が頂点に達する頃に映画が終了する.

で,いっつもなんともいえない気持ちになる.
恐怖感・絶望感の凄まじさは相変わらずなんだけども,未来感・希望感が余韻として残る構成が,たまらなく好きで,非常に良い作品だと感じた.

現代日本で生活する上で,皆が感じているであろう普遍的かつ絶望的な事実から,普遍的かつ希望感がある真実をまでを突きつける今作.必見です.

年をとっただけなのか,今までの作品の中でも,深みが自分にとても合っていて,一番好きだと思える作品でした.キャスティングが豪華なうえ,井川遥がすごくキレイや!